CP+に行ってきた(前編) [日記]
CP+2014というイベントに行ってきました。
カメラと写真映像の情報発信イベント?CP+2014
CP+とは横浜で年に一度開かれるカメラの展示会で、各社の新製品や技術に触れることができます。
正式名称?は「CAMERA & PHOTO IMAGE SHOW 2014」。
東京モーターショーのカメラ版のようなものです。
今年で5回目だそうですが、僕は初めて行きました。
イベントの規模としては総来場者数が約6万人(2013年) で、約100団体が出展しています。
開催期間は木曜から日曜の4日間。僕が行ったのは平日金曜2月14日、全国的に2度目の大雪が降った日です。
みなとみらい駅を出たところ。
早く帰るためにイベント開始後すぐに入場しましたが既に降り始めてました。
というか、家を出た時にはもう降ってました。
入場料は1500円ですが、事前登録で無料になります。しかも事前登録の入場引換証は印刷の他、メールに記載されているURLページを表示したスマホ画面の提示でもOKという便利さ。
↓こんな感じ?
受付にこの画面を見せると入場証をくれます。便利かつ簡単!
どっかのCEATECとは大違いですね!
「ハイテク」とか「先端」とか謳いつつアンチペーパーレスな、どっかのCEATECとは大違いですね! (大事なので二度言いました。)
会場内は平日・午前・大雪だけあってそこまで混んではいませんでした。
マップ
中央付近の大きな赤い4つの島は左上から時計周りにCanon、Nikon、SONY、OLYMPUS。
ほぼ全て日本の企業です。そこまで広くないので、セミナとか見なければ3時間程度で1周できました。
午後から行ってもじっくりと見ることができそうです。
SONY
最初に向かったのは勿論SONYブース。
広さの割にブース内部はシンプルな感じ。もう少し触れるレンズが多いと良かったかも。
α7がイチオシなようだけど、 これといった目玉感はないしインパクトに欠ける展示...
発表されたばかりのα6000はブラックとシルバーが各1台ずつ置いてありました。
てっきりα6000を前面に押し出した展示かと思ってましたが、タッチ&トライコーナーの隅に他のカメラと同じように2台並んでるだけ。
うーん、 拍子抜け。
ただ、ZEITZの16-70mmのレンズはなかなかいい感じでした。キットレンズではありませんがデザインの相性もばっちりで標準ズームレンズとして良さそう。予算さえ許せば...
カメラ自体は全体的にバランスのとれた印象です。
AFの高速化は特に分からなかったけど、EVEの画素数低下は見て分かる差がありました。慣れれば大丈夫だと思いますがやはりこの点が残念ですね。
α6000はNEX-7と6の後継機とも聞きましたが、そくなく合格点をとる感じで、フラグシップ機が有する変態感はあまり感じられません。ただ、性能は十分過ぎる程なので、買って後悔することはないでしょう。
SONYのミラーレスはほぼ完成形にあると思いました。
そんなに混んで無く、列もできていないのでα6000はすぐに触れます。
あとは一通り一眼、ミラーレス、ハンディカム、アクションカム、レンズスタイルカメラが置いてあります。
サイバーショットは見当たらなかったな。
超音波モーターと絞りの動体展示は面白かったかも。後編記事の動画にまとめてあります。
SIGMA
続いてSIGMAブース。
ブースの色がSONYと被っちゃってました。
素直にロゴは赤くすれば良かっただろうに、ブース全体をモノクロでまとめていたみたいです。
上の写真からも分かるようにdpシリーズ押しですが、かなりの数の通常レンズが撮影可能な状態で(カメラについた状態で)展示してあります。
なにやら上の方から強い視線を感じると思ったら。
カタログでしか見たことないバズーカがありました。本当に実在したんですね...
レンズメーカーは各社望遠レンズ用にこのような小高い区画が設けられおり、普段はガラス越しに見ることしかできない様なレンズを使う事ができます。
APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG 様
三脚も立派なものです。
レンズに液晶ついてるし(笑)
最大500mmのズームレンズなのにF2.8通し(←もう意味不明)なのでファインダ像が明るく、室内でも使いやすい!?感じでした。
単体での焦点距離だけなら APO 800mm F5.6 EX DG の方が上
200-500に負けず劣らずの長さ(先端の一番径が太い部分はレンズフード) 。
赤丸付近を狙ってみましょう。
手持ちのコンデジ(SONY TX-55)の光学5倍ズームではこんな感じ。
800mmだと
ファインダ像でLUMIXの上の文字が読めます!
超望遠レンズは覗いているときのスナイパー感が滅茶苦茶楽しかったです。
そして、今回のイベント一番の目的dpシリーズ。
dpシリーズの展示機を触るには20分くらい並ぶ必要がありました。並んでるのは十数人ですが、展示機がdp1、2、3各1台の合計3台で皆さんじっくりと触るのでなかなか列が進みません。
列はギャラリーに沿って並ぶので、じっくりと見ながら待つことができます。
見て下さい、このフォルムですよ!奥さん!
アクセサリもあるようです。
展示機は係員の方が1対1で対応してくれます。
実際に触ってみましたが、横に長い分両手で持つとロールとヨー方向の手ブレはかなり抑えられそうです。背面液晶に映る画像はDPシリーズよりマシになったものの、他社のカメラに比べるとかなり見劣りします。
あくまでRAWメインであり、撮ったその場で楽しむカメラでは無いなと感じました。
Foveonセンサのカメラはとても興味があるのですがまだまだ敷居が高いです。
(Foveonとは、撮像素子の種類?ブランド?のとこで、光を感じ取るセンサーが並列(一平面に存在)でなく、垂直(RGB各色一平面の合計3層構造)に配置されているという変態素子のことです。撮像素子に入ってきた光を余すことなく感光でき、偽色が発生しないのが特徴。詳しくはググって下さい。)
Foveon?X3ダイレクトイメージセンサー - SIGMA SD
あと、レンズの断面、分解展示も各社行っています。
一本のレンズを分解した部品の展示。
ドーナツ状の基板。
曲面スマホも発売されたことですし、もう少しするとレンズの外側に巻きつくように基盤が配置され、より小型高性能のレンズが出てくるかもですね。
Nikon
続いてNikon
イチオシはDfでしょうか、D4sがガラス内に展示されていましたが触れないのでイマイチ興味を引くものはありませんでした。
こちらも望遠レンズが楽しめます。
NikonはCP+に合わせた新製品が特に無かったので(コンデジは出たけど)ここじゃないと見られないものはあんまり無かったかな。
技術系展示も、Nikonユーザーということもあり知っているものばかりでした。
セミナーブースが大きくとられているのが印象的でした。
Canon
そしてCanon
ブース全体の写真は撮り忘れてしまいました...
でも、G1 X Mark2をメインで展示していました。
それだけ触って帰ろうかと思ったら、中の展示がなかなか面白かったです。
DOレンズ(回折光学素子)
フレネルレンズのことでしょうか。
定規とか下敷きについてる虫眼鏡とかに使われている技術です。
実際に使用されているレンズが展示されていました。段々か肉眼で確認できるくらいの大きさですが画質への影響は大丈夫なのでしょうか??
超音波モーターの展示
SONYの展示とは異なり、手元のボタンを使って右上のモデルを自分で動かすことができます。
後半の記事の動画に入ってます。
レンズができるまで
レンズの分解、断面図は各社展示していますが、人工結晶や、加工前のガラスは初めて見ました。
このインゴットみたいなやつはいくらぐらいするんですかね。
そしてシネマカメラ
色々とくっ付いてますが赤いアダプタ?の奥の黒い部分がカメラボディです。
このカメラは若田宇宙飛行士が昨年ISSからアイソン彗星を撮影したモデルです。
Canonは動画にも力を入れてますよね、映画のメイキングでNikonの一眼を見たことは殆どありません。
4Kでもシネマカメラの牙城を着々と築きつつあるようです。
あと、NHK技研公開でも展示されていた動画用フルサイズ超高感度センサの動画が凄かったです。
今まで長時間露光でしか撮れなかった、肉眼よりも格段に明るいイメージの映像を取ることができるのです。
よくテレビドラマに出てくる、明かりがついてない夜の室内だけど、青っぽいだけで普通に明るい感じみたいな画が本当に撮影できます。
センサも作ってる会社は面白いですね。
Canonの望遠レンズコーナーには手で持ってみようコーナーがありました。
(基本的に望遠レンズは丈夫な三脚に載っています)
中央の一番重そうなレンズを構えたところ、目的の撮影対象を素早くファインダーで探して、ワンショットした時点で腕が限界でした。
三脚さんマジ偉大。
またCanonは望遠レンズが豊富で、会場内で最も焦点距離が長いであろう組み合わせ(EF600MM F4L IS 2 USM + エクステンダーEF2xⅢ の1200mm相当)が試せました。
赤丸付近を狙います。
それが1200mmだと...
ストロボディフューザだ!
ファインダにこの倍率の像が見えるのだから、目的の被写体を探すのだけで一苦労です(笑
でも、あくまでこれは撮影した全体像。この画像をさらに拡大していくと
商品の謳い文句まで読めました。エツミの製品だったようです。
また、ここまで拡大しても色収差は抑えられていることが分かります。
値段もそれなりですが天体望遠鏡のような性能です。
1200mmは異次元の世界。
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記事が長くなってしまうので、今回は前後編の2部に分けさせてもらいます。
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