iPad mini Retina (ディスプレイ編) [ガジェット]
続いてはiPad mini Retinaの一番の特徴、Retinaディスプレイを見ていきましょう。
ディスプレイスペック
(http://www.anandtech.com/show/7519/apple-ipad-mini-with-retina-display-reviewed/3より転載)
初代よりはマシになったようですが、iPad Airとは大きな差があります。Nexus7はiPad miniRetinaにスペックが近いものの1万円ほど安いのですが、ディスプレイの性能はNexxus7の方がとても良いようです。
色彩比較1
色域や色の再現度については専用の測定装置が必要なので、手持ちのガジェットと比較してみました。
※すべての端末は輝度を最大に設定し、ディスプレイ本来の性能を見るため、Xperia Zのモバイルブラビアエンジン(映像調整機能)はオフにしてあります。
比較に用いたのは、画面割れiPod touch 4th(左)、iPad mini Retina(中央)、Xperia Z(右)の3つです。並び順は全てこの通りです。
パッと見で分かるほどの違いはなさそう。iPadは全体的にコントラストが低い?
次は輝度を最も下げた状態
結構差が出ました。Xperia Z(右)が非常に明るく、iPad(中央)と、iPod(左)は同じくらい。iPad(中央)の方がやや明るいですかね。
iPad mini Retinaは青色が薄く見えたので青っぽい画像も表示させてみました。
違い分かります?
色彩比較2
次に、PCモニタと比較してみました。
全体的にiPad mini Retinaの方が発色が良い気も?
カラーバーで比べてみましょう。?
視野角
視野角は特殊な装置が無くても比べられます。先ほどと同じように3台のガジェットを並べて斜めから撮影してみました。
端末を手前側から覗きこむアングル。
端末を横向きにして、右側から覗きこむアングル
色域では同じように見えた3台ですが、視野角では大きな差がでました。iPod(左)は暗部の浮きが最も激しく、色も青っぽくなっています。また、Xperia(右)も暗部の浮きが大きく、赤っぽくなっていました。
ホワイトバランスとムラ
今度は輝度を最大にして白い画像を表示させてみました。
iPod touch(左)は緑っぽく、iPad mini Retina(中央)は黄色っぽく、Xperia Z(右)は赤っぽく見えました。色合いはあくまで相対的なものですが、強い偏りは感じられませんでした。
次に、カメラの露出を下げて撮影し、Photoshopでコントラストを強めてバックライトのムラを確認しました。
左右の二つに比べて画面が大きいiPad mini Retinaですが、中央付近には大きなムラはありませんでした。下端に明かりの洩れと、上端に暗い部分はありますが、許容範囲内でしょう。iPad touch(左)が予想以上に均一で驚き。Xperia(右)は今回もイマイチ。
画素拡大図
次にディスプレイのピクセルを見てみましょう。
iPad mini 1st (163ppi)RGBの画素がとてもハッキリ見えます。
iPad mini Retina (326ppi)初代と比較して解像度がタテ、ヨコそれぞれ2倍、画素密度は4倍になりました。
iPod touch 4th (326ppi)iPad mini Retinaと同じ326ppiのiPod touch 4th。iPhone 4以降のiPhoneも全て326ppiです。そいう言えば 今年度発売のiOS端末はiPad Airを除いて全て300ppiオーバーです。ここまで長い道のりでしたね。
画像が不鮮明なのはグレアタイプの保護フィルムが貼ってあるためです。コントラスト、色合いが著しく悪くみえますが、たぶん保護フィルムのせい。画素密度は同じでも発光部の形が違うのが分かります。
iPad mini RetinaのディスプレイはSHARPとLGが作っているらしいです。 iPad mini Retinaの生産数が少ないのはディスプレイの生産に問題があるからだとか。供給量を増やすために近々SAMSUNGもサプライヤーになるらしいです。また、SHARPのディスプレイは性能が良すぎて、LG製との差が大きので、わざと性能が落ちるように調整して出荷してるという話もあります。
Xperia Z (443ppi)参考までに443ppiの画像も。恐ろしいほどの画素密度。確か、ジャパンディスプレイ製のディスプレイです。
2013年の春時点ではこの5インチ1920×1080がスマホ&タブレットでは最高の画素密度端末でしたが、秋には4.7インチ1920×1080(471ppi)のHTC J、ELUG P、4.5インチ1920×1080(492ppi)のAQUOS PHONE EXなんてものも出てきました。このペースでいけば、来年の春には500ppiオーバーの端末が出てきそうですね。
そうなってくると、iPhone6がさらに高画素化するという噂も現実的な気がします。android端末が続々と500ppiオーバーになったら326ppiでは明らかにスペックとして見劣るのでappleがどう動くのか気になります。個人的には400ppiもあれば十分過ぎると思っていますがどうなのでしょう。この画素密度競争がこのペースで進んでいくと2015年には今のiPhone をさらにRetina化(画素密度4倍)した600ppiオーバーのandroid端末とか出てきそうで恐ろしい。
あんまりppiが上がると、グレアタイプの保護フィルムが使えなくなるという弊害もあるので気になります。(高精細液晶とグレア保護フィルムの関係については次の記事で)
まとめ
発色に難があるとの噂のiPad mini Retinaでしたが、「同じ画像を表示して比べれば分かる」という程度のもので、普段使いには全く問題ないレベルでした。
ディスプレイは個体差(あたりはずれ)の大きいパーツですが、ドット抜けもなく、僕が買ったのはあたりの方だと思います。視野角がとても広く、ムラも少なく、発色は自然で、全体的に見て非常に満足度の高い品質でした。
因みに、直射日光下での視認性は普通です。
不満を上げるとししたら、もう少し輝度を下げられると良かったかも。画面が大きいので暗闇で使うと結構まぶしく感じます。(Xperia Zに比べれば素晴らしいレンジの広さですが)
次回は保護フィルムについて。
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